とっておきのワンシーン

④ビジネスと社会貢献の両立を加速するために、NPO法人とっておきのワンシーンを解散し、原点回帰することを決断。

その後も事業と社会貢献の両立を目指して活動する中、私たち(株)弘久社は、2009年6月、とっておきのワンシーンを盛込んだ全く新しいセールス・ツール「とっておきCARD」を携え、東京都の中小企業支援策の一つである『事業可能性評価事業』へのチャレンジを試みました。 事業に取組む中で、心あるアドバイザーの皆さんのアドバイスや知的財産センターの皆さんの本当に有難いご指摘を受け、ビジネスモデルや製品そのものを磨くことができました。この場をお借りし心より感謝申し上げます。 しかし、その過程で、NPO法人と(株)弘久社の関係が分かりづらいとの指摘も受けました。 私たち(株)弘久社が目指す社会貢献活動とは、全国の心ある作者の方から寄せられた「小さな愛の実話(とっておきのワンシーン)」を、社会的影響力のある企業とそのお客様、そして弊社のビジネスの発展、つまり三者のWIN・WIN・WINを通じて全国のご家庭に無料でお届けし、目に見えない大切なものを多くの人たちと共有することで、思いやりのある日本社会を取り戻すお手伝いをすることです。 その小さな社会貢献を維持発展させるためには、どうしてもお客様と弊社のビジネスと、とっておきのワンシーン事業を両立させなければできません。つまり、事業を可能にするために必要な課題は、すべて解決しなければならないとの基本に立ち、私たちは、「とっておきのワンシーン事業」を、発祥の地であり原点である(株)弘久社内に戻そうと決意したのです。 そのことは、ドラッカー氏の教えに立ち返ることであり、営利企業としてビジネスと社会貢献の両立を図ろうとチャレンジしてきた「とっておきのワンシーン」の起業理念に原点回帰すること、つまり、21世紀を力強く生き抜く企業として「商売繁盛=素晴らしい世の中になっていく証」の実現を目指すことにほかなりません。

切り離しをしない経営

(株)弘久社の主催で応募してくださった作者の皆様も、NPOとっておきのワンシーンの主催で応募してくださった作者の皆様も、どうぞ、この経緯をご理解くださいますよう心からお願い申し上げます。皆様から寄せられた作品は、これからも世のため、人のためになる使い方に限定して活用させて頂きます。どうぞ、今後の私たちにご注目ください。

⑤弊社代表取締役社長の平野からのごあいさつ。

この「とっておきのワンシーン事業」を通して、私たちは人さまの大切な思いや、心の中に大切にしまっていた事柄に少しだけ触れることを許され、公募するたび毎に、作者の想いに共感できる幸せを、関係者一同共有して参りました。 さまざまな人の平凡な営みの中に、人として愉しく生き抜いていくための数多くの気づきがあるということを、私たち自身が一つひとつの作品から教えられました。

そんな自分が少しずつ確実に変化し、これから大きく深く生きて行けると感じられる今、平凡な中に隠された大切な何かに気づく旅を、これからも皆様とご一緒できることを何より深く感謝いたします。 忙しい中、忙しいからワンシーンで。全国の作者の皆様から寄せられた心あたたまる絵と文が、「とっておきのワンシーン」となって広く社会に広がり、読者の皆様のご家庭や職場で、身近な人たちとの思いやりのある人間関係が、波紋のように広がっていくことを社員一同心より願っています。

ワンシーンと共に歩む従業員